自分の気持ちを伝えるのが苦手・・・
頼まれたらタスクが溜まっていても引き受けてしまう・・・
→そんな悩みを解決します。
頼まれごとをした時、自分の気持ちを偽らずに
“イエス”や“ノー”が言えますか。また感情的にならずに話し合えますか。
平木 典子
組織に勤めていた時によく見ていた光景ですが、
「タスクが溜まっているにに引き受ける人」
「嫌だと思っていても依頼を引き受けてしまう人」
良い人って言われている人ほどやってしまっています。
そんな人て、相手を嫌な気持ちにさせないために
「自分が無理をしてしまう」傾向がありました。
でも実は、良い人でもなんでもなくて
あなたの心を傷つけるし、相手も傷つけることになるんです。
自分が良い人でありたいがあまり、お互い傷つく結果を招いてしまいます。
ぜひ、アサーションを学んで「自分も相手もハッピーになる」コミュニケーションのお手伝いができれば幸いです。
・アサーションって何?
・自分はアサーションタイプなんだろう?
・コミュニケーションの方法を意識してみよう
目次
アサーションってなに?
自分も相手も嫌な気持ちにならないで、意見・感情を伝えることです。
コミュニケーションがうまくいかなくて悩んでいる人や、
自己表現が下手で他者と関わる「社会的な場面」が苦手な人のために作られました。
1950年代にアメリカで行動療法と呼ばれる心理療法の中で開発されて、
1970年代以降のアメリカで、差別撤廃や基本的人権の回復を機に広がっています。
現代でもアサーションは必要とされていて、
アサーションの専門家 平木 典子先生が株式会社ヤマハや
プルデンシャル生命保険で社員研修を行なっています。
アサーションの3つのタイプ
自分のことも、相手のことも受け入れて主張する「アサーティブ」なタイプ
自分本位で、相手を踏みにじるようなやり方をする「攻撃的」なアグレッシブなタイプ
自分よりも他者を優先して、自分のことを後回しにしがちな「非主張的」なノンアサーティブなタイプ
良い人にありがちなタイプは、
自分よりも他者を優先して、自分のことを後回しにしがちな「非主張的」なノンアサーティブなタイプです。
自分の気持ちや考えを表現することができなかったり、控えてしまったり、消極的な態度をとってりします。
一見「相手を大切に」しているように見えて、本当は自分を大切にしない反応をとってしまってます。
後に、「仕事引き受けちゃったけど、あの人は私のこと暇そうに見えたのかな?忙しそうにしているのに・・・」とか
相手に対するわかってもらえなかった気持ちになることがあります。
爽やかな自己表現法(DESC法)を使おう
合意を必要とする状況・場合に有効な4つのステップで構成される「DESC法」を使うと、
自分の考えを明確に伝えることができて相手を傷つけることもありません。
D:描写する
状況や対応する相手の言動を客観的に描写する。
・事実に注目する
E:表現する・説明する・共感する
「アイ」主語にして、自分の感情や気持ちを明確に訴える。
・感情的にならない
S:特定の提案をする
相手、または自分の特定の言動の変化について提案する
・具体的に提案する
C:選択する
提案が通った時、通らなかったときのことを考えて、それに対してどう行動するか選択肢を示す。
DESC法を使って考えてみよう
同僚によく仕事を頼まれるんだけど、自分の仕事もあるので、
なるべく引き受けるのをやめたいと思っています。
同僚に断りたいけど、嫌な奴と思われたくなくて、なかなか言い出せない。
・なぜ言えないのか
自分でやってというと同僚がの機嫌を損ねてしまうのではないか・・・と思うとなかなか言い出せない。
・DESC法を使ってみよう
D(客観的な状況):いつもは手伝って喜ばれているけど、実は自分の仕事がたまっている。
E(アイ自分の気持ち):わたしの仕事がたまってきているから手伝うことを減らしていきたい。でもあなたが本当に困っているときは手伝いたい。
S(提案):同僚の意見を聞かせてもらう
C(選択):本当に困っているなら私の業務が終わった後でも良いのか?そうでなければ自分でできないか話してみよう。
自分のアサーションタイプを調べよう
相手の服装に良い印象を持った時に褒め言葉を言える
自分の長所や成功体験を人に伝えることができる
わからないことがあれば相手に質問できる
人と異なった意見や感じ方をいうことができる
自分が間違っている時に、素直に認められる
攻撃的にならずに批判を述べることができる
話し合いの場で、自分の意見が言える
助けが必要な時に、周囲の人に助けを求めることができる
パーティなどの社交的な場で気軽に話ができる
自分が緊張している時や、不安な時はその状態を受け入れることができる
プレゼントを喜んで受け取れる
不当なことをされた時、我慢しないでやんわりと抗議できる
人から褒められた時、素直に喜べる
人から批判された時に、無視したり怒ったりせずに落ち着いて対応できる
長電話や長話を切りたい時、自分から言える
自分の話を中断された時、「できれば最後まで話させてください」と言える
パーティなどに招待された時、受けるか断るかを決められる
料理など、注文通りのものが来なかった時に、それは違うと行って交渉できる
行きたくないデートや会合を断る時に、その理由をきちんと説明できる
協力を求められて、自分にできないと思ったときにそう言って断れる○の数 多い=アサーティブ度が高い
○の数 少ない=アサーティブ度が低い平木典子『自己カウンセリングとアサーションのすすめ』(金子書房)
出典:テンプスタッフ
オススメの本1
アサーション・トレーニング ―さわやかな〈自己表現〉のために
平木 典子先生の本
43件カスタマーレビュー/星4つ 価格 1,620円・109名の方が参考にしている口コミです。
本の帯にも紹介されていますが、ロングセラーとなっている「アサーション・トレーニング」(1993)の、待望の改訂版です。これから「アサーション」「アサーティブ」を学ぼうと思っている方には、まず読んでもらいたい、教科書的な本だと思います。
著者の平木典子さんは、アサーションについて、日本の第一人者であることは言うまでもありません。ただ、私が彼女の本を薦めたいと思うのは、その表現の「分かりやすさ」、そして、カウンセラーである彼女の専門知識や経験に裏打ちされた「確かさ」、「深さ」が、いつもそこにあるからです。
アサーションに関する本は、彼女のものを含めて他にも読みましたが、自信を持ってオススメできる本だと思います。
特に、「スキルは分かっても、心がついていかない。」「どうしても上手く伝えられない。」などの、悩みを持っている方には、きっと何かしらのヒントや気付きを与えてくれる本だと思います。
平木 典子先生の本
21件カスタマーレビュー/星3.5つ 価格 1,620円・54名の方が参考にしている口コミです。
自己表現が苦手で漠然とした不安を感じていながらも、その事について深く考える気力もなかった私ですが、本書を読むことで自分を知り、問題を解決することへのきっかけになりました。
今の自分が嫌いな人、問題があると解っていながらそれについて考える気力もない人、忙しい人、管理職にある人にこそ是非読んで頂きたい一冊です。
まとめ
最後までお付き合いいただき本当にありがとうございました。
【心理学】無理する偽善。嘘つかないアサーション。NOというコミュニケーションはいかがでしたでしょうか?
良い人でいようと「無理」をしては、相手を傷つけてしまう可能性もあります。
ぜひ、あなたも相手の方も不快に思わせないためにも「No」と断ってみてはいかがでしょうか?
コメントを残す