こんにちは。ばたこです。
はじめて産休・育休を取るとき、
「会社にどう伝えたらいいの?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
とくに初めての場合は、どんな言葉を使えば失礼じゃないのか、
いつ・誰に伝えればいいのか、悩んでしまいますよね。
この記事では、はじめて産休や育休を取得する方向けに、
会社への伝え方のトークスクリプト(例文)をご紹介します。
また、2人目・3人目と連続して育休を取る場合の伝え方についても、
パターン別にわかりやすく解説しています。(そのまま活用できる部分もありますよ!)
この記事を読むとわかること
初めての産休・育休はどう伝える?会社へのスムーズな報告例と連続取得時の対応法
- 産休・育休を伝えるベストなタイミングとマナー
- 上司に伝えるときのスムーズな話し方(トーク例つき)
- 初めての取得時に気をつけたい5ステップ
- 2人目・3人目と連続取得する場合の伝え方とマナー
- 電話・メール・対面それぞれのスクリプト(テンプレあり)
- 子連れ訪問・菓子折りなどの細かいマナー
大切な報告だからこそ、相手に配慮した伝え方をしたい。
そんな方の参考になればうれしいです。

私は社労士事務所で労務コンサルタントとして働き、これまで多くの企業の人事担当者や社長さんから、産休・育休に関するご相談を受けてきました。
企業にアドバイスする立場だったからこそ、できるだけわかりやすくお伝えできるように心がけていますね。
第1章:産休・育休を伝えるタイミングと基本ルール
■ いつ伝えるのがベスト?
産休・育休の取得を会社に伝えるタイミングは、できるだけ早めが基本です。
一般的には、妊娠が安定してくる妊娠5〜6ヶ月頃(16週以降)を目安にする方が多いです。
ただし、つわりなどで体調が不安定な方は、
無理をせず早めに相談するのがおすすめです。
その理由は、早めに伝えることで、会社もサポートの準備がしやすくなるからです。
たとえば「つわりでお休みしたい」といった相談もしやすくなりますよ。



体調に問題がない方でも、会社が配慮の準備をしやすくなるので、安定期に入ったタイミングで伝えるのが安心です。
■ 誰に最初に伝えればいい?
基本的には、直属の上司(課長や部長など)にまず伝えるのがマナーです。
その後、人事や総務など手続きを担当する部署に引き継がれていきます。
先に同僚やチームメンバーに話すのではなく、
上司にきちんと報告することが信頼関係にもつながります。



「まずはご相談がありまして…」といった前置きを入れると、
話しやすく、相手も身構えずに聞いてくれやすくなります。
■ 伝えるときに気をつけたいこと(アポ・場所編)
産休・育休の相談は少しデリケートな話題でもあるため、
「どう切り出せばいいのか」が不安な方も多いと思います。
最初に気をつけたいポイントは、「アポの取り方」と「話す場所」です。
▼最初に気をつけたいポイント3選
- 社内チャットやメールが使える場合は、連絡ツールでアポを取るのがおすすめ
例:「お疲れ様です。産休(または育休)に関するご相談がありまして、お時間いただけませんか?」 - 連絡ツールがない場合は、タイミングを見て直接声をかけましょう
例:「お疲れ様です。少しご相談したいことがありまして、本日ご都合の良い時間帯はありますか?」 - 話す場所は“会議室”や“他の人に聞かれにくい場所”を選ぶと安心です
→ お互い落ち着いて話しやすく、プライバシーも守れます。
はじめの一言がうまくいくだけで、後の話もスムーズに進みやすくなりますよ。



ちょっと勇気がいるけれど、最初のひと言がスムーズにいけば、あとは案外うまくいくものです♪
第2章:初めて産休・育休を取得する場合の伝え方【会話イメージつき】
はじめて産休や育休を取るとき、
「どのタイミングで伝えたらいいの?」「どこまで話せばいいの?」と不安になりますよね。
この章では、会社へのスムーズな伝え方の5ステップと、
実際の上司とのやり取りをイメージした会話例をご紹介します。
■ 会社に伝える5ステップ
- 感謝や前置き
→ 「お疲れさまです。少しお時間よろしいでしょうか?」など、丁寧に話し始めます。 - 妊娠の報告(出産予定日も)
→ まずは事実を伝えるのが基本です。 - 上司の反応を見て、育休取得の意向を相談
→ いきなり「休みます」と言わず、あくまで“相談”スタイルで進めるのが当たり障りないです。 - 引き継ぎや復帰への意欲を伝える
→ 業務への責任感を示すことで、信頼感にもつながります。 - 社内手続きの確認
→ 「総務へは私から連絡すればいいでしょうか?」など、流れを確認しておくと安心。



話す内容を整理しておくだけで、不思議と気持ちも落ち着きますよ。ステップに沿って、一歩ずつ!
■ 会話イメージ:本人と直属上司のやり取り
本人(Aさん)
「○○さん、お疲れさまです。少しお時間いただいてもよろしいでしょうか?」直属上司
「お疲れさま。もちろん、どうしたの?」Aさん
「ありがとうございます。
実はご報告がありまして…このたび第一子を授かりました。出産予定日は○月○日です。」直属上司
「それはおめでとうございます!体調は大丈夫?」Aさん
「ありがとうございます。今のところは順調です。
少し早いかもしれませんが、今後の働き方についても一度ご相談できればと思いまして…。」直属上司
「そうだね。産休・育休も考えてるのかな?」Aさん
「はい。出産予定日の○週間前から産休を取得し、産後はそのまま育休をいただきたいと考えています。
復帰時期は○月頃を予定していますが、育休後の働き方も含めて今後ご相談できれば嬉しいです。」直属上司
「了解です。早めに伝えてもらって助かります。」Aさん
「ありがとうございます。引き継ぎについても、できるだけ早く準備を始めたいと考えております。
業務の整理など、進め方についてもご相談させていただければ嬉しいです。」直属上司
「そうだね、じゃあ一度タスクを棚卸しして、誰に引き継ぐか一緒に考えよう。」Aさん
「ありがとうございます。では一度、自分の担当業務を整理してみますね。
一旦タスクを棚卸しして、再度ご報告する流れでよろしいでしょうか?」直属上司
「うん、それで大丈夫。無理のない範囲で進めていこう。」Aさん
「あと、社内の提出書類などについては、私から総務に連絡したほうがよいでしょうか?それとも○○さんからご連絡いただく形になりますか?」直属上司
「たぶん最初は私から総務に話を通しておいたほうがスムーズだと思う。改めて連絡するから、しばらく待っていてくれる?」Aさん
「わかりました。お忙しいところありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。」
このように、まずは事実を伝えたうえで相談ベースで話を進めていくと、
職場に配慮しながらも自分の希望が伝えやすくなります。



「報告→相談→確認」の流れを意識して、
落ち着いて話せるタイミングで伝えてみてくださいね。
第3章:2人目・3人目など連続で取得する場合の伝え方
1人目の産休・育休から復帰して間もないタイミングや、育休中に2人目を妊娠するケース。
「また休んで大丈夫かな?」と不安になる方もいるかもしれません。
でも大丈夫。連続取得は法律でも認められている正当な権利ですし、
むしろ早めに伝えることで、会社もスムーズに体制を整えられます。
この章では、連続取得を伝えるときのポイントと、
【電話・メール・対面】それぞれのシーンに応じたスクリプトをまとめてご紹介します。
■ 伝え方のポイント(3つ)
- まずは感謝を伝える
→ 前回のサポートに対するお礼を一言添えると、柔らかい印象になります。 - 今回の妊娠と出産予定日を報告
→ あらためて、妊娠の事実と予定日を簡潔に伝えましょう。 - 連続取得になることへの配慮と協力のお願い
→ 「またご迷惑をおかけしますが…」という姿勢が伝わると、印象がやわらぎます。



育児は長距離マラソン。今は遠慮よりも、安心して過ごせる準備を大切にしてくださいね。
会社側も、代替要員の雇用期間を調整するなど、事前に動いてくれることが多いんです。
だからこそ、育休から産休に切り替える場合は、出産予定日の42日前から産休に入ることを、事前に伝えておくのがベストです。
会話イメージ:本人と直属上司のやり取り(復帰後すぐの場合)
本人(Aさん)
「○○さん、お疲れさまです。お時間いただいてもよろしいでしょうか?」直属上司
「お疲れさま。どうしたの?」Aさん
「ありがとうございます。
実はご報告がありまして…このたび、第二子を授かりました。出産予定日は○月○日になります。」直属上司
「そうなんだ。それはおめでとうございます!」Aさん
「ありがとうございます。
前回の育休ではたくさんのご配慮をいただき、本当に感謝しております。
今回も連続で産休・育休を取得させていただきたく、早めにご相談させていただきました。」直属上司
「ありがとう。早く伝えてもらえるとこちらも助かるよ。」Aさん
「復帰後まもないタイミングで再度の休業となってしまい、
ご迷惑をおかけすることになってしまいそうですが、
引き継ぎや業務の整理については、できる限り早めに対応できるよう進めていきたいと考えています。
また、社内手続きについてもご確認いただけますと助かります。」
育休中に2人目を妊娠した場合の伝え方
1人目の育休中に2人目を授かるケースも、実は珍しくありません。
しかし「復帰前なのに、また休むことになる…」と気が引けてしまう方も多いのではないでしょうか。
とはいえ、これは法律上も認められている正当な取得パターンです。
会社も対応に慣れている場合が多いので、必要以上に遠慮しすぎなくても大丈夫。
ポイントは、感謝を伝えつつ、早めの報告です。
先ほども同じことを書いていますが、
会社側も、代替要員の雇用期間を調整するなど、事前に動いてくれることが多いんです。
だからこそ、育休から産休に切り替える場合は、出産予定日の42日前から産休に入ることを、事前に伝えておくのがベストです。
■ どうやって伝える?連絡手段と対応マナー
育休中は出社していないため、上司と顔を合わせて話す機会がないのが一般的です。
そんな中で「どうやって伝えるのが一番良いの?」と悩む方も多いと思います。
状況に応じた対応方法として、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
▼連続で取得のときに気をつけたいポイント3選
- 可能ならアポを取り、直接伺って報告するのがベスト
→ 短時間でも直接ご挨拶できれば、誠意が伝わりやすくなります。 - アポの取り方は、職場の雰囲気や繁忙期をふまえて柔軟に
→ 一般的には、電話で一報を入れるのが丁寧ですが、
繁忙時期や電話がつながりにくい場合は、最初からメールで事情を伝える方が相手にとって親切なケースもあります。 - 出向くのが難しい場合は、丁寧な文面でメールや電話報告を
→ 子どもを預けられない、体調面で不安があるなど事情がある場合は、無理せず丁寧な連絡を心がければ十分です。



“会って伝えた方がいいのかな…”と悩むときは、相手の状況と自分の体調、どちらにも優しくいられる方法を選べば大丈夫です。
■ アポを取って、直接伺って報告する場合
▶︎ アポ取り(電話)
「【直属の上司】○○さん、お疲れさまです。育休中にご連絡を差し上げて失礼いたします。
実はこのたび第2子を授かりまして、その件でご相談したくご連絡いたしました。
短時間でも構いませんので、お時間をいただける日程はございますでしょうか?」



電話って緊張しますよね。
でも、事前に話す内容をメモしておくだけで、気持ちがグッとラクになりますよ!
▶︎ アポ取り(メール)
件名:ご相談のお願い(ご都合の良い日程について)
【直属の上司】○○様
お疲れさまです。育休中の○○です。実はこのたび第2子を授かりまして、その件でご相談がありご連絡いたしました。
短時間でも構いませんので、可能であればお時間をいただける日程を教えていただけますと幸いです。ご多忙のところ恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。



この内容をコピペして使ってもOKですよ!
▶︎ 訪問時のトークスクリプト
「本日はお時間をいただき、ありがとうございます。
実はこのたび第2子を授かりまして、出産予定日は○月○日となっております。前回の育休では大変お世話になり、ありがとうございました。
今回も連続で産休・育休を取得させていただきたく、早めにご相談させていただきました。ご迷惑をおかけしてしまい恐縮ですが、引き継ぎや業務の整理については、できる限り早めに対応してまいります。
また、社内手続きについてもご確認いただけますと助かります。」



流れをメモに書いておくだけで、当日も安心して話せますよ
補足1:子どもを連れて伺う場合のマナー
職場に子どもを連れて行きたい場合は、必ず事前に確認を入れましょう。
「せっかくなので子どももご挨拶できればと思っているのですが、
ご迷惑でなければ一緒に伺ってもよろしいでしょうか?」
当日は「ご挨拶だけにとどめる」「話す時間は子どもとは別に設ける」などの配慮があるとより丁寧です。



「子どもを連れて行って大丈夫かな…」と迷ったら、まずは一言確認してみるのが安心です。
思いやりをもって伝えれば、きっと温かく迎えてもらえますよ
補足2:菓子折りについて
訪問の際は、感謝の気持ちを込めて個包装の焼き菓子の詰め合わせを持参するとグッドです!
部署全体で分けやすく、金額は1,000〜2,000円程度が目安です。



無理して豪華なものを選ぶ必要はありません。1,000〜2,000円程度が無難でちょうどいいと思います。
感謝の気持ちを添えるだけで、しっかり伝わりますよ!
■ 出向けない場合(電話+メール)
▶︎ 電話で妊娠を報告する場合
「【直属の上司】○○さん、お久しぶりです。
育休中にご連絡を差し上げて失礼いたします。
実はこのたび、第2子を授かりました。出産予定日は○月○日です。本来であれば直接ご挨拶に伺いたかったのですが、子どもの預け先の都合もあり、今回はお電話でのご連絡となりました。
もし可能であれば、復帰前ではありますが、そのまま産休に入らせていただきたく思っております。
ご迷惑をおかけしてしまい恐縮ですが、手続きや今後の流れについてご相談させていただけますと幸いです。」



直接伺えないと気にする方も多いですが、状況をきちんと伝えれば、ちゃんと気持ちは届きますよ。
無理せず、今の自分にできる形で大丈夫です!
▶︎ 報告後に送るメール(記録用)
件名:【ご報告】育児休業中のご連絡について
【直属の上司】○○様
お疲れさまです。育休中の○○です。本日はお忙しいところ、お電話でのご対応ありがとうございました。
あらためて文面にてご報告申し上げます。このたび第2子を授かりまして、出産予定日は○月○日となっております。
復帰前ではございますが、出産に伴い産休・育休を続けて取得させていただければと考えております。本来であれば直接ご挨拶に伺うべきところですが、子どもの預け先の都合により、今回はお電話でのご連絡とさせていただきました。
ご迷惑をおかけすることとなり大変恐縮ですが、引き継ぎ等も含め、できる限り早めに対応してまいります。
社内手続き等についても、ご確認いただけますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。



電話で伝えた内容も、あとから振り返れるようにメールで残しておくと安心です。記録として送るのは、とても丁寧な対応ですよ
安心して伝えるために大切な3つのこと
ここまで、産休・育休の伝え方を、
初めてのケースから連続取得の場合までパターン別にご紹介してきました。
最後にあらためて、どんなケースでも共通して大切にしたいポイントを振り返ってみましょう。
①「感謝」の気持ちを忘れずに
産休・育休は法律で認められた権利とはいえ、
周囲の協力あってこそ、安心して取得できるものです。
まずは「これまでのサポートへの感謝」や「今後のご配慮へのお礼」を一言添えるだけで、伝え方の印象がぐっと柔らかくなります。
②「配慮」と「相談」のスタンスで
報告は、「お願い」や「相談」という形を意識すると、受け取る側も構えずに話を聞きやすくなります。
「また迷惑をかけてしまうかも…」と気負いすぎず、
「自分にできる配慮はしながら、相談しよう」くらいの気持ちで大丈夫です。
③「早めの連絡」で安心をつくる
できるだけ早く報告することで、会社側も引き継ぎや体制の準備がしやすくなります。
自分にとっても、無理なく働き続けるための第一歩になるはず。
「早く伝えてよかった」と思える日が、きっと来るはずです。
最後に|不安なときは、ひとりで抱えなくて大丈夫です
「初めての産休・育休はどう伝える?会社へのスムーズな報告例と連続取得時の対応法」は、いかがでしたか?
少しでも「これならできそうかも」と思っていただけたら嬉しいです。
もし「ここがわかりにくかった」「自分のケースだとどうなる?」といった疑問があれば、
ぜひコメントで教えてくださいね。
できる限りわかりやすく、丁寧にお答えします!



初めての産休・育休はどう伝える?会社へのスムーズな報告例と連続取得時の対応法は、いかがでしたか?もし不明な点があればコメントいただけましたら詳しく解説しますので、どうぞよろしくお願いします。
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