ビジネスメール実態調査2018によると、
9割を超える人が会社でビジネスメールの社員研修を受けていないことがわかりました。
自分で頑張らないと、「ビジネスメール」を勉強できる機会って少ないですよね。
もしも、メールで失敗していたら・・・
もしも、不快感を当ていていたら・・・
今日は、特に間違えやすい「言葉遣い」を取り上げていきますので、何問正解できるか!
チャレンジしてみてね!
目次
問題
1〜10の問題ですが、ビジネスメールに適切か、適切でないか【○・×】で回答せよ。
問題1:了解しました
問題2:ご苦労さまです
問題3:すいません
問題4:よろしかったでしょうか
問題5:〜させていただいております
問題6:ご教授
問題7:下さい
問題8:頂く
問題9:データを確認して欲しい場合:確認してください
問題10:よろしくお願い致します
問題1:了解しました【 × 】
→「承知しました」
目上の者からの依頼や命令を受けて、
その内容を了解したことを表明する際の言い方。
分かりました、などの表現よりも丁寧な言い方として用いられる。
(実用日本語表現辞典より)
了解しました でも「間違いではない」という声もありますが、
目上に人に使う文として失礼だと思っている人もいますので、
「承知しました」が無難です。
ということで、【 × 】 にしました。
例)
「打ち合わせの時間を15:00に変更できませんか? → 変更の件、承知しました」
問題2:ご苦労さまです【 × 】
→ 社内メール「お疲れ様です」
→ 取引先メール「お世話になっております」
苦労や頑張りなどを労う表現。通常は、目上の人には言わない。
(実用日本語表現辞典より)
問題3:すみません【 × 】
→ 申し訳ございません。
→ 申し訳ありません。
すみませんとは、相手に謝るとき、礼を言うとき、依頼をするときなどに言う語。
〔「すまない」の丁寧な言い方。くだけた言い方としては「すいません」となり、
より丁寧には「あいすみません」ともなる〕 → すまない ・申し訳ない
(実用日本語表現辞典より)
ビジネスのシーンでは、申し訳ございません、申し訳ありませんが正しいと言えます。
でも、「どっちを使えばいいの?」と困ることもあると思いますが、
スピーディーな謝罪をしたい場合は「申し訳ありません」
→ 添付ファイルを添付し忘れてしまった場合等
誠意を持った謝罪をしたい場合は「申し訳ございません」
→ メール返信が1日以上経過してしまった場合や、納期が遅れる場合など
問題4:よろしかったでしょうか【 × 】
→よろしいでしょうか
用語解説で「宜しかったでしょうか?」に一致する見出し語は見つかりませんでした。
以下のキーワードの中にお探しの項目があるかもしれません。
(実用日本語表現辞典より)
「よろしかったでしょうか?」は、バイト敬語と言われるもので、
意味は通じる言葉ですが「正しい言葉ではない」と注意されてしまいます。
よろしいでしょうか?は、「許可を求める場合」「支障がないか問題を尋ねる」場合に
使えるので様々なビジネスシーンで活用できます。
例)
・「〜という理解でよろしいでしょうか?」
・「御社が必要なデータは、 〜でよろしいでしょうか?」
・「●●の流れ〜〜〜〜でよろしいでしょうか?」」
頻繁に使いますので、気をつけてみてくださいね〜!
問題5:〜させていただいております【 × 】
→いたします。
用語解説で「〜させていただいております」に一致する見出し語は見つかりませんでした。
以下のキーワードの中にお探しの項目があるかもしれません。
(実用日本語表現辞典より)
「させていただいております」は、丁寧に聞こえますが、
2重敬語で回りくどい言い方なので、注意されることがあります。
例)
・検討させていただきます → 検討いたします。
・サービスをさせていただいております → サービスいたします。
問題6:ご教授【 × 】
→ご教示ください
「教授する」という表現には、「学問や技能を伝達する」という意味が多分に含まれる。
そのため、日常会話の中で(「教えてください」という意味の丁寧表現として)用いられることのある
「ご教授ください」という言い方は、本来は誤用であり、「ご教示ください」の誤用である、とする見解もある。
(実用日本語表現辞典より)
ビジネスのシーンでは、「教えること、伝達すること」を意味するご教示を使うことが適切です。
例)
・ご教示ください:(〜について)教えてください!
・ご教示願います:教えてください!お願いします!
問題7:下さい【 × 】
→ください
① 相手に何か事物を請い求める意を表す。いただきたい。ちょうだいしたい。 「小遣いを-」 「お電話を-」 「これ-」
② (補助動詞)
(実用日本語表現辞典より)
補助動詞(お願いするときや、敬意を表す尊敬・丁寧表現)の場合は、
「ください」と仮名書きにすることがルールです。
例)
・ご確認下さい → ご確認ください
問題8:頂く【 × 】
(補助動詞)
㋐ (「…て(で)いただく」の形で動詞の連用形を受けて)他人から恩恵となるような動作を受ける意を表す。
ⓐ その動作が動作者の意志に基づく場合。 「先生にもほめて-・きました」 「セーターを編んで-・く」
ⓑ その動作が受け手の意志に基づく場合。 「いやなら帰って-・こう」 「ゆっくりくつろいで-・きたい」
㋑ (「お…いただく」の形で動詞の連用形、「御ご…いただく」の形でサ変動詞の語幹を受けて)他人にその動作をしてもらう意を表す。 ⓐ その動作が動作者の意志に基づく場合。 「わざわざお越し-・いて恐縮です」 「御心配-・きましたがもう元気になりました」
ⓑ その動作が受け手の意志に基づく場合。 「しばらくお待ち-・きます」 「この計画に御協力-・きたい」
㋒ (「…させていただく」の形で)相手に自分がしようとする動作についての許しを願う謙譲表現。
「私が進行役をつとめさせて-・きます」 「ここでもう少し待たせて-・きたいのですが…」
(実用日本語表現辞典より)
補助動詞(お願いするときや、敬意を表す尊敬・丁寧表現)の場合は、
「いただく」と仮名書きにすることがルールです。
例)確認頂いてもよろしいでしょうか? → 確認いただいてもよろしいでしょうか?
問題9:データを確認して欲しい場合:確認してください【 × 】
→ご査収ください
問題ないか調べた上で受け取ること。
ビジネス文書や電子メールなどで「ご査収下さい」などと、よく使われる。
(実用日本語表現辞典より)
書類やデータを送ったときに使う言葉です!
以下の場合は、確認してくださいよりも、ご査収くださいが適切です。
例)データを送ったとき(確認して検査して欲しい)
資料をお送りしましたので、ご確認ください →
資料をお送りしましたので、ご査収のほど、何卒よろしくお願いいたします。
問題10:よろしくお願い致します【 × 】
→(致す)が間違え
補助動詞(お願いするときや、敬意を表す尊敬・丁寧表現)の場合は、
「いただく」と仮名書きにすることがルールです。
例)
今後ともよろしくお願い致します → 今後ともよろしくお願いいたします。
何問正解できましたか?
かわばたも間違えて覚えていた内容もありました。
例えば、「頂く」「下さい」「致す」など、ひらがなにしないといけないもの。
気にしない人は、全く気にしない内容だと思いますが、
気づく人は「あ〜間違えているな〜 このレベルなんだ」って思われてしまいます。
しかも、関係性が築けないと、指摘はしません。
自分で気がつかなかったら一生間違ったままです。
改めて、ビジネスメールで「失敗」しないためにも、全問正解を目指して下さいね!
コメントを残す