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国家公務員看護師の号俸昇格の仕組み

国家公務員看護師 知ってますか?号俸昇格の仕組み

こんにちは。ばたこです。

今回は「国家公務員看護師の号俸昇格の仕組み」についてまとめたのでお届けしますね!

国家公務員看護師の号俸のわかりやすい説明
国家公務員看護師の号俸のわかりやすい説明
目次

号俸昇格の基本イメージ

国家公務員看護師の給料は、⼆つの仕組みで上がっていきます。

  1. 定期昇給(毎年の号俸アップ)
  2. 級昇格(職務レベルが上がったときの号俸調整)

この組み合わせで、看護師としての年数や評価、専門性に応じて着実に給与が増えていくんですよ。

1. 定期昇給の仕組み

  • タイミング:原則として毎年4月1日
  • 昇給幅
    • 標準的には「1〜2号俸」
    • 評価が特に良ければ「3号俸以上」もあり得る
  • 評価区分:A~Eの五段階
    • C区分(“標準昇給”)なら1〜2号俸
    • A・B区分ならそれ以上の昇給チャンス
    • EやD(“やや不十分”以下)は昇給が抑えられる
国家公務員の昇給の評価区分と号俸上昇幅
国家公務員の昇給の評価区分と号俸上昇幅

人事評価は「卓越して優秀」「非常に優秀」「優良」「良好」「やや不十分」「不十分」といったイメージで分かれていて、だいたい「良好」以上がないと定期昇給は厳しい感じです。

2. 級昇格と号俸の関係

2023年4月から、医療職俸給表(三)の⼀部が改正されました。これにより、専門性の高い看護師(認定看護師や特定行為研修修了者など)も従来の管理職級と同じ扱いでキャリアを磨けるようになっています。

級 (改正前)職務イメージ級 (改正後)
1級:准看護師准看護師の業務1級:准看護師の業務
2級:看護師ほか看護師~副看護師長レベル(一番多い層)2級:看護師、保健師、助産師
3級:看護師長医療機関の看護師長3級:副看護師長・高度専門業務を担う看護師(認定看護師など)
4級:副総看護師長副総看護師長・副看護部長4級:看護師長
5級以上:総看護師長など5級以上:総看護師長・看護部長など
国家公務員の等級制度の特徴(図解)
国家公務員の等級制度の特徴(図解)

この改正で、「専門性を深めたら級が上がる」道がハッキリしました。管理職でなくても、専門領域を極めるほどキャリアアップできるのは大きなポイントですね。

3. 昇格時の号俸の決め方

級が変わるときは、単純に「今の号俸+何号俸」という形ではなく、「昇格時号俸対応表」で新しい号俸が決まります。
つまり、前の級・号俸と対応させて、新級の号俸があらかじめ表で定められているんですね。

経験年数・学歴・資格の調整

医療職俸給表(三)では、以下のような調整もあります。

  • 短大2年卒:昇格時に+0.5年の経験年数換算
  • 短大3年卒以上:調整年数から-1年
  • 専門資格(認定看護師、特定行為研修など)を持つ場合も、追加で考慮されるケースあり

学歴や専門性が高いほど、同じ号俸でも「経験年数」を多めに見てくれるイメージですね!

4. まとめ

ここまでをザックリまとめると…

  1. 定期昇給:年1回、評価に応じて1~2(~3)号俸アップ
  2. 級昇格:職務レベルや専門性の向上で級が上がり、「昇格時号俸対応表」に基づいて一気に号俸が跳ね上がる
  3. 経験年数調整:学歴や資格で見かけ上の経験年数を増やせるから、より上の号俸に早く届く可能性アリ

2023年4月の改正で、「専門性の高いスキルもキャリアアップにつながる」仕組みが明確になりました。看護師としてキャリアを積むなら、人事評価で良い成績をキープしつつ、認定看護師や特定行為などの資格取得を目指すのが昇給・昇格の近道ですね。

以上、ばたこがお届けしました!また次回のブログでお会いしましょう~。

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この記事を書いた人

キャリアコンサルタントの資格を持ち、求人コンサルや放課後等デイサービスの立ち上げ、人材会社の支店長を経て、現在は社労士事務所で労務コンサルをしています。

普段は、企業の社長さんや人事の方から、働き方や労務に関するご相談をいただくことが多く、その中で学んだ実例やノウハウを、みなさんのキャリアや働き方に役立つ形でお届けしています。

「知らないことで損をしない」そんな視点を大切に、
これからもわかりやすく発信していきますね。

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