
実際作ってメリットあるの?どうやって作るの?どれくらい時間かかるの?
はじめて作る人にもわかるように教えて欲しい。
こんなお悩みを解決します。
本記事を読むと、初めての方も簡単にミッションステートメントを作れます。
ミッションステートメントとは、価値観を言語化した行動指針です。
価値観といっても、表面的価値観ではなく自分でも気づかなかった深層にある価値観を明確にしていく必要があります。
自分のことは自分が一番知らない と言われていますが、
どんな価値観を持っていて、自分にとって本当に大切なものはなんなのか?
今歩んでいる道が正確な道を歩めているのか。
豊かな人生を歩むために、ミッションステートメント(指針)を作成することが重要です!
この記事を書いている人

昔に勤めていた会社の社長が「七つの習慣」のミッションステートメントを作成して人生が変わった!ということから、社員にも「七つの習慣」を推奨していました。
当時は私が責任者だっということもあり、新人研修で七つの習慣とミッションステートメント作成の研修を行なっておりました。その時に作ったオリジナルの資料を紹介しながら初心者も簡単に作れる「ミッションステートメント作成」をご紹介できたらと思います。
初めて作る時につまづきやすいポイントを押さえつつ解説いたします。
本記事では、ミッションステートメント作成に必要なセッション、メリット、必要な時間などできる限りわかりやすく説明いたします。
ちょっとセッションが長いと感じるかもしれませんが、、、
ゆっくり自分のペースで進めると絶対にミッションステートメントを作れますので最後までじっくり読んでみてください。
頭が熱くなる上に答えを出せないこともあります。自分自身と向き合うことの難しさを感じてしまうでしょう。
でも億劫にならず、悩む時間もミッションステートメント作成に必要な時間です。
自分の価値観を言語化すること自分軸が出来上がりますので、ゆっくり休みながら進めてくださいね。
目次
- 1 ミッションステートメントを作成するための全体像
- 2 ミッションステートメントの作り方(フレームワーク)
- 2.1 ステップ1:憧れの人物リスト(目安:10分)
- 2.2 ステップ2:Have、Do、Beリスト作成(目安:10分)
- 2.3 ステップ3:「余命1年」行動リスト(目安:15分)
- 2.4 ステップ4:「余命100年人生」行動リスト(目安:15分)
- 2.5 ステップ5:役割リスト(目安:2分)
- 2.6 ステップ6:弔辞で言われたい言葉(目安:合計15分/5分)
- 2.7 ステップ7:才能、長所(目安:20分)
- 2.8 ステップ8:キーワードを拾う(目安:10分)
- 2.9 ステップ9:キーワードを絞り込む
- 2.10 ステップ10:キーワードをフレーズにする
- 2.11 ステップ11:フレーズに説明をつける
- 2.12 ステップ12:文章にする
- 3 体験談:かわばたのミッションステートメント
- 4 ミッションステートメントの実際の運用について
- 5 まとめ
ミッションステートメントを作成するための全体像
まずはじめに、ミッションステートメントを作る際に、「何が必要なのか」「どのくらいの時間がかかるのか」を簡単にご説明していきます。
ミッションステートメント作成に必要な3つの要素
- 自分と向き合う時間
- 自分と向き合うために必要なフレームワーク
- 1回で完成しないので定期的に見直すこと
ミッションステートメントを作るためには上記のように3つの要素が必要です。
自分と向き合う時間
自分と向き合う時間はだいたい、1週間〜2週間と考えていた方がいいです。
実際に研修をしているときには、セッション後各自作成していきますが平均2週間〜3週間かかっていました。
自分と向き合うために必要なフレームワーク
自分と向き合うために必要なフレームワークを用意していますので、読み進めてみてください。七つの習慣の本のなかにも紹介されているフレームワークがありますが、私は価値観を明確にできず断念してしまいました。
1回で完成しないので定期的に見直すこと
自分自身に合ったミッションステートメントを作成するためには、一度決めたルールを実行する必要があります。都度、セッションを見直して価値観を深く言語化するとより強靭なミッションステートメントが作成できます。
ミッションステートメントの作り方(フレームワーク)
ミッションステートメントを作成するまでの手順12をご紹介します。
ざっとみただけでもセッションが多いので、気が引けてしまう方もいるかもしれませんがまず気になるセッションから始めてください。
すぐやる!ことが「行動力」を高める科学的な方法です。
-
- 憧れの人物リスト
- Have、Do、Be リスト
- 「余命1年」行動リスト
- 「余命100年人生」行動リスト
- 役割リスト
- 弔辞で言われたい言葉
- 才能、長所
- キーワードを拾う
- キーワードを絞り込む
- キーワードをフレーズにする
- フレーズに説明をつける
- 文章にする
では、各セッションを紹介します。
ステップ1:憧れの人物リスト(目安:10分)
以下の画像を参考に、憧れている人の名前・理由・価値観のヒントになるワードを洗い出していきます。
このセッションは、意外と時間がかかることがあります。
人との関わりが多い・少ないは関係なく、「憧れてる人」がいないんです・・・。
と、そんなケースがあります。
実は、私もその一人だったのですが、冷静に過去を遡ってゆっくり内省してみてください。気づいていなかっただけで、頭の中に思い浮かぶ人物が出てくると思います。
実際にお世話になった方から、会ったことないけど憧れている人がでました。例えば、イチローなど。本人と会ったことはないけど、考え方や姿勢に憧れているので書き出しています。
ステップ2:Have、Do、Beリスト作成(目安:10分)
まず、Have、Do、Beとは。
- [HAVE]・・・欲しいもの
- [DO]・・・・したいこと
- [BE]・・・・どうありたいか
上記のことを明確にするためのセッションです。

このセッションは、スラスラかける方が多いです。
欲深いところやありたい自分像など、人間味のある回答が多く出ます。
注意することは、いい人ぶらずに思いついたことは全て書き出すことです。
ぜひ、いろんな自分と出会ってください。
ステップ3:「余命1年」行動リスト(目安:15分)
もしも余命が1年と宣告されたら、あなたはどんなことを思い浮かべるでしょうか?
- 仕事のこと?
- 自分のこと?
- 家族のこと?
独身の方、ご結婚されている方など環境によって考えることが異なると思いますが、ハッと気づきのあるセッションです。

このセッションは、”余命一年”を想像するまで時間がかかりますが、想像できると非常にペンが走ると思います。私はかなり気づきが多いセッションでした。
ステップ4:「余命100年人生」行動リスト(目安:15分)
もしも余命が100年と宣告されたら、あなたはどんなことを思い浮かべるでしょうか?
余命1年と比べるとだいぶ長期的な未来予想図を描くことができます。
- 仕事のこと?
- 自分のこと?
- 家族のこと?
過去に諦めていたことや挑戦して見たいことが明確になるセッションです。

このセッションは、”余命一年”と比べると、比較的簡単にスラスラと進めることができると思います。社会的な情勢、情報化社会の変化は考えず、自分の影響で変えられることを中心に書き出してください。
ステップ5:役割リスト(目安:2分)
年齢や環境、ライフステージによって、その人なりの役割があると思います。画像は、一般的にあるような役割をまとめております。
このセッションでは、自分が持っている役割が明確になります。
日頃忘れがちな役割が思い浮かぶこともあります。

例えば、私の役割を例にあげるのですが・・・・
会社員、キャリアカウンセラー、息子、個人事業主、ボクサーパンツ専門家、マンション住民という役割を持っています。
役割を書き出した後は、それぞれの役割に意味を書いていきます。
- 会社員・・・人材業を通して、多くの人が希望している職につけるように話を聞き魅力を引き出しながら企業に提案をする。企業にとって有益な人材を人選できるようにすることで会社の利益を生み出す。
- キャリアカウンセラー・・・一人一人の可能性を引き出せるように傾聴し行動に移せるようにサポートする。
- 息子・・・両親にこの息子を産んでよかったと思ってもらえるように思いやりを持って接したい。
- 個人事業主・・・自分自身の価値を高めながら、多くの人が行動を起こせるような発信をしたい。
- ボクサーパンツ専門家・・・モチベーションを高められるものとして多くの人に知ってもらいたい。
- マンション住民・・・隣人さんに挨拶をしていざなにかあったときにコミュニケーションを取りやすく、お互いが暮らしやすいようにする。
など、自分なりの意味・見解を書き出します。
一つ一つ言語化すると価値観や考え方のキーワードあつめのヒントになります。
・人物1:伴侶、保護者、ボランティア、従業員、自分自身
・人物2:妻/母、歯科医、PTAの会員、画家、自分自身
・人物3:友人、教会の指導者、講師、経理マネージャー、指導者、自分自身
・人物4:夫/父、マネージャー、コーチ、家の保守の担当、ボーイスカウトのリーダー、スポーツ選手、自分自身
ステップ6:弔辞で言われたい言葉(目安:合計15分/5分)
弔辞で言われたい言葉って本当に想像しにくくて、つまづく方が多いセッションです。
このセッションでは、自分自身がどんな人間でありたいのか、周囲の人たちにどんな影響を与えていたいのか明確になります。
3分野の方々から、弔辞でなんと言われるか・・・その3分野とは以下の分野です。
- 家族・親戚
- 仕事
- 友人・コミュニティー
そのほかにも、いろいろな役割を持った方がいると思いますので、頭に思い浮かんだ3分野を書き出して見てください。
ステップ7:才能、長所(目安:20分)
このセッションでは自分で思っている「才能・長所」を書き出します。
より強力な自己分析をするには、近い友人・会社の同僚・取引先の人などに協力してもらい、才能・長所を聞きながら他者の意見を取り入れると新しい自分に出会えます。
自分自身のことがより明確になるセッションです。

・こちらのセッションもただ単語を書き出すことだけじゃなく、理由・意味など言語化することをお勧めします。
目的は、自分の行動指針を明確にするためのセッションなので、ステップ8で使うことになります。
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ステップ8:キーワードを拾う(目安:10分)
このセッションではステップ1〜7までに答えてきた項目からキーワードを拾い集めてきます。
多用しているワード、目に入るワードなど全て書き出してください。

ステップ8から自分自身の中で大切にしている価値観が言語化されてきます。集約したキーワードをじっくり眺めると「特定のキーワード」が目に入ると思いますので印をつけてください。
ステップ9:キーワードを絞り込む
ステップ10:キーワードをフレーズにする
ステップ11:フレーズに説明をつける
ステップ9〜11はまとめました。
ステップ8で「特定のキーワード」を明確にすることで、ステップ9〜11がスムーズになります。

スムーズと言いましたが、かなり頭を悩ませると思います。
フレーズに説明文を付け加えることが非常に難しいです。とはいえ、ステップ1〜7までの中であらゆる角度から価値観を明確にしているので参考にしながら自分の中で本当に大切なことを言葉にして見てください。
ステップ12:文章にする
以下の画像を参考にしてください。

ステップ11で表現した言葉をさらにまとめます。
その日で、まとめられない場合は、数日眺めて見てください。
最後のステップが重要です。
体験談:かわばたのミッションステートメント
私もミッションステートメントを作成しているので参考例として載せます。
実際に作成するまでの期間は2週間ほどかかりました。
※(2回作成しているので、1回目よりは早くなりました)

実際にミッションステートメントを作成すると人生がどう変わるのか?
気になる方が多い質問だと思いますが、行動指針ができることで、以下の3つが変わると思います。
- 迷いが減る
- 自分軸で判断できる
- ゴールをかけ間違えにくくなる
迷いが減る
例えば、
- 残業 vs 自分の時間
- 出世 vs 家庭
- 自己啓発 vs 余暇の時間
など、その時の状況にもよりますが、天秤で測れないことって多いですよね。ですが結果的に、選ばなければならない瞬間って生活している中で多くあると思います。
そんな時に、ミッションステートメントがあると判断しやすくなります。
時に身を任せ・・・なんて自分自身に対して無責任な選択をせずに、自分自身で「問題に対する答え」を選択できるので主体的であることができます。人生の成功は主体的であることから生まれると思います。
自分軸で判断できる
迷いが減るに似ているところはありますが、
自分自身がどんな人間で、何がしたいのか、どうありたいのかなど
アイデンティティが明確になることで、自分自身のことを大切にすることができます。
ゴールをかけ間違えにくくなる
ある本で紹介されている「看護師が死の直前に聞く後悔の言葉」があります。
有名な本ですので知っている方もいるかもしれませんが、以下の言葉を口にする方が多いようです。
- もっと自分らしく生きればよかった
- あんなにガムシャラに働かなくてもよかった
- 言いたいことははっきりと言えばよかった
- もっと友達と連絡をとればよかった
- もっと自分の幸せを追求すればよかった
自分自身の価値観が明確になれば全ての事柄を自分で判断して決定してこれたはず。
他者に決定を委ねた結果、人生最後に後悔の言葉を話してしまうものだと思います。
有限な時間の中で「自分にとって豊かな人生」は何か。
ミッションステートメント作成ではそんなことを言語化できます。
ミッションステートメントの実際の運用について
どんなタイミングでミッションステートメントを見たほうがいいのか。
毎朝起きたときに「ミッションステートメント」を眺めます。
毎日見ているうちに頭の中に記憶されますし、行動を起こす前・判断する前に頭に思い浮かぶようになります。
更新するタイミング
半年に一度見直しをすることをオススメします。
3ヶ月で習慣になり、その後冷静に見つめ直すことができると思います。
自分にしっくりくる「ミッションステートメント」を作成できるように何度も見直してみましょう。
まとめ
最後までお付き合いいただいて本当にありがとうございました。
はじめてミッションステートメント作りについていかがでしたでしょうか?
作成にかかる時間はさらっと流すと2日ほど必要ですが、しっかり期間を考えるなら2〜3週間は必要です。
自分自身と向き合う時間と価値観が明確になることは人生においても非常にメリットがある日常を過ごせると思います。
ぜひミッションステートメントを検討してみてはいかがでしょうか?
七つの習慣が気になる方は、オーディオブックがおすすめです。
忙しい方が多いと思いますが、ながら読書は手を使わずに済みますので、電車で聞いたり、家事をしながら聞いたりと効率的に読書ができます。
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『はじめてミッションステートメント作る方にオススメ!手順と例文』
大変参考になりました。
定年退職後、自身の経験を振り返り「職業生活において、働きながら自分のキャリアプランを早めにデザインする」ことの大切さを、縁がある方にお話ししようと資料を作っています。
しかし、現役時代に自身が億劫がっていたため「自身のビジョン・ミッションを明確にする」術を知らず、
色々な文献を読んでもしっくりこないため悩んでおりました。
そんな時、『かわログ』表題の記事に接し、目からうろこが落ちたスッキリ感を得ることができました。
12のステップをまず自分で取り組み、整理しながら機会があれば人に伝えたいと思っております。
これからも読ませていただきますのでよろしく願いいたします。
メンフィスの伝道師様
お褒めの言葉ありがとうございます。
わからないことがありましたらぜひ連絡ください。