悩み
・転職をしたいけどやりたいことがない。
どうやって会社選びをしたらいい?
この悩みに回答します!
転職を考えるとき、多くの人が「どう選べば後悔しないだろう」と悩みます。
年収や条件だけで決めてしまう危険性や、情報収集の大切さ、迷い続けることのリスクなど、転職を成功させるためのポイントは意外とシンプルです。
この記事では、よくある転職の失敗例とその対策を分かりやすくお伝えします。
迷っている方や、これから動き出そうとしている方の背中を押せると嬉しいです。
本記事の信頼性
- この記事を書いている私はキャリアコンサルコンサルタントです。
- これまでの仕事の中でも人材紹介業や求人広告業、労務コンサルタントを経験
- 専門的な視点からわかりやすく解説します。
1.転職の目的があいまいな人
「なんとなく今の仕事が嫌だな」とか「もっと給料がほしいな」といった理由だけで転職を考えると、
次の職場もなんとなく選んでしまうことがあります。
- 有名な会社だから大丈夫だろうと選ぶ
- 給料が高いから選ぶ
- 親や友達に勧められたから選ぶ
- なんとなく他の仕事の方が良さそうに思えた
- 上司や同僚となんとなく気が合わない
このように転職の目的があいまいな場合は、「嫌なこと」「妥協できないこと」に直面すると、
入社後に「思っていた仕事と全然違う」と感じることが増えてしまいます。
給料アップだけを基準に選んだ職場で、仕事内容に満足できず、「やっぱりこの仕事じゃなかった」と後悔するケースなどもありますよね。
転職の目的を曖昧にしないための方法とは?
私がおすすめしているのは、「嫌なことリスト」を作る方法です。
やり方はとても簡単で、今の職場やこれまでの職場で「嫌だったこと」を書き出すだけです。
自分の価値観を整理でき、現実的な理想の職場を明確にすることができます。
こちらのページで詳しく紹介しています。
>>『嫌なこと』を整理して理想の職場を見つける方法をご紹介!【簡単!!】
嫌なことリストを簡単に紹介すると、事前に嫌なことや妥協できないことをリスト化して、価値観を整理する方法をご紹介しています。
しかし、いざ嫌なことを考えようとすると、手が止まってしまうこともありますよね。そこで、スムーズに進められるように、質問例も一緒に掲載しています。ぜひご参考ください!
2.転職先の口コミを見ない人
会社や業界についてあまり調べずに転職してしまうと、ブラック企業や将来が不安定な業界に入ってしまう可能性があります。
- 職場の人間関係が悪い
- 想像以上に厳しいノルマが課されて残業が日常茶飯事
- 効率重視の職場と思っていたのに、無駄な会議や形式ばかり
- 社長がワンマンすぎる
- 利益優先の会社で、自分の考え方と合わない
このように、事前にしっかり情報を調べておかないと、後になって「こんなはずじゃなかった」と転職を後悔する原因になってしまいます。
一方で、情報収集に時間をかけすぎると、良いタイミングを逃してしまうこともあります。例えば、求人が多く出ている時期や気になる企業が見つかったときに、迷いすぎて一歩を踏み出せない場合などです。
そのため、情報収集はある程度のところで区切ることも大切です。
この情報収集ができれば区切りをつけてもいい!
手軽にできる情報収集の一つが、「口コミを見ること」です。
例えば:
- 転職口コミサイトに登録して会社の評判を調べる(特に退職理由)
- その会社が展開しているサービスや商品の口コミを確認する
これだけでも、会社の雰囲気や働きやすさを少しイメージできるはずです。
もっと詳しい情報が欲しいなら?
「口コミを見る時間がない」とか「もっと深い情報が知りたい」という人には、
転職エージェントを活用するのがおすすめです。
エージェントは、会社の内部事情やその企業へのアプローチ方法のアドバイスを教えてくれるので、
より安心して決断ができるようになります!
3.年収や条件だけで転職を決める人
「年収をアップさせたい」など、労働条件だけを目的に転職すると、最初のうちは満足感を得られるかもしれません。
しかし、長期的に見ると、自分の価値観や働き方に合わず、後悔する可能性があります。
- 会社の雰囲気や人間関係が自分に合わず、ストレスを感じる
- 仕事内容がつまらない
- 高収入だが、ほとんど休みが取れず家族との時間がなくなる
- やりがいや充実感を感じられず仕事が苦痛になる
このように、仕事が合わなかったり、職場の環境がストレスになったりしたら、その分、不安や退職のリスクが高くなってしまいます。
だからこそ、長い目で考えることが大事です。
もし「年収が高い」ことを最優先にするなら、とことんそこに絞り込み、他の条件は妥協するといった考え方も一つの方法です。
このように優先順位を明確にすることで、長期的な視点を持ちやすくなります。さらに、昇進後に転職することで、今よりも高い年収を得られる転職先を選ぶことも可能になります。自分のキャリアのステップを見据えた判断が重要です。
優先順位を明確にする
「労働条件」のみをベースに考える人は、優先順位を明確にして、とことん絞り込むことと、妥協することをはっきり決める方が自分らしい転職をすることができます。
例えば、
「年収を上げたい」↔︎プライベートな時間をある程度諦める覚悟が必要
「家族との時間を大切にしたい」↔︎高い年収はある程度妥協することが必要
このように、自分が求めていることと妥協できることをリスト化することで、優先順位を明確にしやすくなります。
ただし、自分の価値観や優先順位は、ライフステージによって変わるものです。
例えば、
20代の方なら「30代でどんな生活をしたいのか」をイメージし、そのために20代をどう過ごすべきか考える。
また、30代の方なら「40代でどうありたいか」を見据えて計画を立てる。
このように、+5〜10年を基準に考えることで、より長期的な視点を持ちやすくなります。
私自身も、20代の頃は「バリバリ働いて経験を積みたい」という気持ちで、プライベートな時間を妥協していました。しかし、生活環境や価値観が変わる中で、今ではプライベートな時間を大切にするという視点を持つようになりました。
このように、自分の状況やライフステージに合わせて優先順位を見直すことは、とても大切だと感じています。
4.今の職場にとどまるべきか、それとも転職すべきか迷っている人
現職への愛着や安心感、キャリアを失う不安は、社歴が長い方や転職直後に『思っていた仕事と違う』と感じる方によく見られます。
社歴が長い人
・「この環境を離れるのが怖い」「新しい場所でうまくやれるか不安」と感じる
・「今さら転職してゼロからスタートするのは大変」と思い、行動をためらう。
・「転職して年収が下がったら」「同僚にどう思われるだろう」など、周囲の目を気にして決断が遅れる。
転職直後の人
・転職前に期待していた環境や条件と、実際の職場の現実が異なる
・前の職場のほうが楽だったかもしれないと感じることが多い
・転職後も「もっと良い職場があるのでは?」と考え、すぐに再び転職を検討し始める
このように、『転職したほうがいいのかな?』と迷っている間に、市場価値が下がったり、良い仕事の機会を逃してしまうリスクがあります。
意外と、『何もしない』という選択がベストな答えになることもあります。ただ、最終的には自分の人生を自分で決断する時が必ず来ます。
社歴が長い人
焦って決断するよりも、まずは今の職場での自分の役割や働き方を見直すことで、問題が解決することもあります。
そのためには:
- 冷静に自己分析をする(自分が本当に何を求めているのか考える)
- 今の職場で働き続けた場合の未来を想像する(社内の状況や業界全体から見た会社の価値を調べる)
この2つがとても大事です。
社歴が長い方は、まず冷静に自分が本当に求めていることを考えてみましょう。
そのうえで、今後の社内でのポジションや年収、勤務時間、会社の価値などを多角的に調べてみることをお勧めします。
気づかないうちに転職が難しいタイミングになったり、会社が倒産や人員調整を行う可能性もあります。そのため、1ヶ月以内に結論を出すなど、期限を決めて考えることをお勧めします。
冷静に自己分析をしたい方は、こちらの記事が参考になります。
>>>【完全解説】個人のミッションステートメントをはじめて作る方にオススメ!手順と例文
多角的に調べたい方は、第三者に相談するのも”おすすめ“です。
その会社の転職市場での価値や、自分の経験がどれほどの価値を持つのかは、自分だけでは判断が難しいものです。
そこで、転職エージェントに登録して、客観的に価値を知るという方法もあります。
転職直後の人
転職直後に前の職場の良さを感じたり、期待していた環境や条件と現実が違い、すぐに転職を考えることもあります。
ここで大切なのは、一度立ち止まって冷静に判断することです。
- 今の職場で感じている違和感や期待は何か?
- 労働条件が事実と異なっていないか?
- 転職をするなら、どのように行動するか?
具体的には以下の方法を検討することをおすすめします!
今の職場で感じている違和感や期待は何か?
1.転職の目的があいまいな人で紹介している嫌なことリストを作ることがお勧めです。
労働条件が事実と異なっていないか?
労働条件が大幅に違う場合は、労働基準法により即時に労働契約を解除することができ、
その場合、職歴として記載せずに済む可能性があります。
転職をするなら、どのように行動するか?
転職を決めた際は、在籍しながら転職活動をすることをおすすめします。
理由は、入社後すぐ退職してしまうと次の採用が難しくなるためです。
例えば、多くの企業では一次面接官、二次面接官、最終面接で代表が出てくるという流れがあります。
このとき、面接官が上司や決裁者に報告をする際、退職理由の妥当性は大きな判断材料となります。
そのため、次の仕事が決まってから辞める、という流れを意識することが大切です。
転職活動を自分で進めるか、エージェントを活用するかは、しっかり判断する必要があります。エージェントを活用する場合、離職理由の相談や効果的な表現方法のアドバイスを受けられるため、有利に転職活動を進めたい方にはおすすめです。
まとめ
転職は人生の大きな転機です。
本記事では、転職の目的を明確にする方法や、情報収集の重要性、条件だけで決めることの危険性についてお伝えしました。
大切なのは、自分の価値観や優先順位を整理し、長期的な視点で選択することです。
焦らず冷静に、一歩ずつ前進することで、自分に合った職場に出会えるはずです。
不明な点や気になることがあればぜひコメントください!どうぞよろしくお願いします。
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