ハローワークはやばい?実は使わないと損する3つの理由

こんにちは。ばたこです。

「ハローワークってやばいから使いたくない」

そう思っている人、多いのではないでしょうか?

「ブラック企業ばかり紹介される」「職員の対応が冷たい」「結局、使うだけ無駄」。

ネットやSNSでは、ハローワークの“闇”についてさまざまな意見が飛び交っています。

でも、本当にそうなのでしょうか?

実は、ハローワークには知らないと損する給付金や意外なメリットが隠れています。

「やばい」と言われる理由を理解しつつ、上手に活用すれば転職活動がグッと有利になります。

この記事では、

  • ハローワークの“闇”と言われる理由
  • でも実は使わないと損する3つのメリット
  • 具体的な活用法(給付金系)
    をわかりやすく解説します。

「ハローワークはやばい」という噂、あなたも信じ込んでいませんか?

知らずに損をしないために、ぜひ最後まで読んでみてください!

ばたこ

私はこれまで、求人広告営業 → 人材会社(支店長) → 社会保険労務士事務所(労務コンサルタント) というキャリアを歩んできました。
また、キャリアコンサルタント資格を保持している ため、求人市場の動向や転職のリアルな情報を踏まえて、本記事をお届けしています。
転職活動は、正しい情報を知ることが成功へのカギ となります。
この記事が、あなたのキャリア選択の一助になれば幸いです。安心してご参考ください!

目次

1. ハローワークはやばい?闇?!世間のイメージを徹底調査

ハローワークについて調べると、こんな意見が目に入りませんか?

  • 「ハローワーク経由で就職したらブラック企業だった」
  • 「職員の対応が冷たいし無知で、相談しても意味がなかった」
  • 「求人の質が悪い。条件の良い求人はハローワークには出ない」

SNSや口コミサイトには、このようなネガティブな声があふれています。

実際、「ハローワーク 闇」「ハローワーク やばい」といった検索ワードも多く、悪いイメージを持つ人が多いことが分かります。

また、過去の新聞記事などでも「ハローワーク 虚偽求人」 に関する報道があり、信頼性が低いと感じる人もいるでしょう。

しかし、ハローワークの求人票と実際の労働条件が異なるといった申出(苦情)は、どの程度発生しているのでしょうか?

実際に厚生労働省のデータを見てみましょう。

こちらは厚生労働省の「ハローワークの求人票と実際が異なる旨の申出等」より作成しました。

申出等の件数という項目が「労働条件が違った」という申出の統計です。

年度申出等の件数新規求人件数相違申出率 (%)
平成29年度8,507件6,468,438件0.132%
平成30年度6,811件6,600,951件0.103%
令和元年度5,778件6,282,348件0.092%
令和2年度4,211件5,029,012件0.084%
令和3年度3,870件5,593,670件0.069%
令和4年度3,890件6,103,010件0.064%
令和5年度3,761件5,992,291件0.063%

「求人票と実際の労働条件が違った」という申出の割合は、全体の0.1%以下です。

とはいえ、令和5年度の申出件数は3,761件あり、不安を感じる方もいるかもしれません

しかし、平成29年度と比べると半分以下まで減少しており、行政側の改善も進んでいることがわかります。

また、事業主が虚偽の求人を出した場合、見抜くことは難しいものの、「即時退職する権利」があるため、行政を通じた就職であれば労働基準法に沿った適切な対応が進めやすいというメリットもあります。

さらに、職員の質に関する不満の声もありますが、年度ごとに嘱託職員が対応することが多く、経験の差が生じやすいことも一因です。そのうえ、職員との相性によって印象が大きく変わる可能性もあります。

とはいえ、こうしたデメリットを理解した上で活用すれば、ハローワークには意外なメリットもあります!

次の章では、「ハローワークを使わないと損する3つの理由」を詳しく解説します。

2.でも実は…ハローワークを使わないと損する3つの理由

SNSや口コミでは「ハローワークはやばい」と言われることが多いですが、実は知らないと損をするメリットもあります。

ここでは、ハローワークを活用することで得られる3つの重要なメリットを紹介します。

①求人の幅が広く、意外な優良企業がある

「ハローワークの求人はブラック企業ばかり」と思っていませんか?

実際には、転職サイトやエージェントに掲載されない優良企業も多く存在します。

その理由は?

  • ハローワークは無料で求人を掲載できる
    → 採用コストの関係で、転職サイトに載らない中小企業が多い
  • 地元密着の企業が多い
    → 大手転職サイトでは見つけにくい案件も多数
  • 公的機関や安定した企業の求人も掲載されている

もちろん、ブラック企業も紛れ込んでいる可能性はありますが、しっかり情報を精査すれば、ハローワーク経由で良い企業に出会えるチャンスもあるんです。

ばたこ

地元の人を優先的に採用したい企業も多く、転職サイトには載っていない地域密着型の求人もあります。
さらに、経営が安定しており、大手企業より高い年収を提示する企業も存在します。
また、ブラック企業を見極める方法として、職場見学の機会を設けてもらうのも有効です。実際に職場を見て、直接質問をすることで、求人票だけでは分からない実態を確認し、リスクを回避しやすくなります

②無料で受けられるサポートが充実(職業相談・面接対策)

「ハローワークの職員は頼りない」と思っていませんか?

しかし、履歴書の添削や面接対策などを無料で受けられるという大きなメリットがあります。

ハローワークで受けられるサポート

  • キャリア相談 → 転職の方向性が決まっていない人向け
  • 履歴書・職務経歴書の添削 → 客観的なアドバイスがもらえる
  • 模擬面接の実施 → 企業目線でのフィードバックあり

特に、初めての転職や、面接に自信がない人にとっては、無料で利用できるハローワークのサポートは非常に役立ちます!

ばたこ

ハローワークでは、キャリアコンサルタントの有資格者が対応する日も設けられており、行政機関を利用した方が安心できるという方にはおすすめです。
一方、大手求人サイトや転職エージェントでも無料で相談できるサービス があり、自分に合った担当者を見つけられれば、二人三脚で就職活動を進めることができます
どちらも活用できるので、自分に合う方法を選び、使えるものは積極的に利用するのがおすすめです

③ハローワーク経由だからこそもらえる給付金がある

「ハローワークを使わなくても転職できるし、関係ない」と思っていませんか?

実は、ハローワークを活用しないと受け取れない給付金があるんです!

ハローワーク経由で受け取れる給付金の例

  • 失業保険(雇用保険の基本手当) → 前職の給与の50~80%程度の給付金が支給される
  • 再就職手当 → 早期に再就職すると、最大70%の手当が支給される
  • 就業促進定着手当 → 新しい職場での給与が前職より低い場合、その差額の一部を補填
  • 職業訓練が受けられる → 無料でスキルアップ+基本手当も支給
  • 移転費 → 転職のための引っ越し費用を補助されます。(航空賃や移転料、親族分ももらえます)
  • 広域求職活動費 → 面接のための交通費・宿泊費が支給される。
  • 求職活動関係役務利用費 → 面接や教育訓練受講のための子に関する保育等サービスの利用費に対する補助

たとえば、「失業保険をもらいながら資格を取得し、その後転職」という活用法も可能ですし、

「ハローワークを通じて再就職手当をもらい、転職をスムーズに」というケースも可能です。

知らずに転職活動をすると、数十万円を損する可能性も!せっかく使える制度を知らないままでは、もったいないですよね。

ばたこ

制度の詳細について知りたい方は、別の記事にまとめていますので、ぜひご参考ください。
>退職前に知っておきたい失業保険の基礎知識

3つの理由をふまえて…

ハローワークにはデメリットもあるものの、上手に活用すれば、意外なメリットを得られることが分かります。

では、実際にハローワークを活用して転職に成功した人はどう使っているのでしょうか?

次の章では、具体的な成功事例を紹介します!

3.【具体例】ハローワークを活用して得した人の体験談

「ハローワークは使えない」と思われがちですが、実際に活用して得をした人もいます。

ここでは、友人と私の例を紹介します!

県外転職にかかる費用をハローワークの給付金でカバー

状況:20代中盤・営業職 → 県外で働ける企業を探していた
課題:県外で働きたいが、家族がいるため引越し代や面接費用の負担が大きく、転職に踏み出せなかった

ハローワークを活用した結果

  • 職員に相談すると、県外の繊維メーカーを紹介された
  • 転職サイトには掲載されていなかったが、経営が安定しており、年収維持が可能だった
  • 面接時の交通費や採用後の引越し代を、ハローワークの給付金(移転費・就職活動支援費)でカバーできた

結果:県外転職成功!費用負担を抑えながらスムーズに転職でき、家族も安心。

ばたこ

こちらは友人の実体験ですが、国の制度をうまく活用して県外就職を成功させました。
広域求職活動費や移転費は、面接時の交通費や引越し費用を補助してくれる制度で、意外と支給額が大きいため、転職サイトだけに頼るよりも、ハローワークを活用した方が金銭的に有利になるケースもあります。

失業保険をもらいながら職業訓練を受け、未経験業界に転職

状況:20代中旬・児童障害福祉 → IT業界にキャリアチェンジしたい
課題:未経験業界への転職に不安があり、スキル不足を感じていた

ハローワークを活用した結果

  • 職業訓練を利用し、無料でプログラミングスクールを受講
  • 失業保険を受けながら、生活費を気にせずスキルアップできた
  • 訓練修了後、ハローワーク経由でIT企業の事務職に転職成功

結果:未経験からIT業界へ転職!安定した仕事に就き、スキルアップも実現。

ばたこ

詳しくはこちらの記事で紹介していますが、実は職業訓練に通っている間は、失業保険(基本手当)を延長して受け続けられる特典もあります!
通常、失業保険は一定期間で終了しますが、職業訓練を受講すると、修了までの間、給付が延長されるため、生活費の心配をせずにスキルアップが可能です。
転職を考えている方は、給付金を活用しながら学び直しができる制度もぜひチェックしてみてください!
>合法的に失業給付を長く受け取る方法|転職にも影響なし!体験談あり!

ハローワークは使い方次第で有益!

「ハローワークはやばい」と言われることもありますが、適切に活用すれば転職をスムーズに進めたり、金銭的なメリットを得ることができます。

次の章では、ハローワークを最大限活用するための具体的なポイントを紹介します!

4.ハローワークを最大限活用するための具体的なポイント

ハローワークには「ブラック企業が多い」「職員の対応が冷たい」といったイメージがありますが、正しく活用すれば転職活動を有利に進められるメリットもあります。

ここでは、ハローワークを最大限活用するためのポイントを紹介します。

ポイント① ブラック企業を避けるために「職場見学」や「口コミ調査」を行う

ハローワークの求人には、まれに労働環境の悪い企業が紛れていることがあります。

しかし、いくつかのポイントを押さえれば、ブラック企業を回避しやすくなります。

ブラック企業を見極めるチェックリスト

  • 職場見学を依頼する → 見学を嫌がる企業は要注意
  • ハローワークの職員に企業の評判を聞く → 過去にトラブルがあった企業か確認
  • インターネットやSNSで企業情報を調べる 
    → 社名 + 代表の名前 + 「不正」「ブラック」などで検索
    → 転職会議・OpenWorkなどの口コミサイトを確認
  • 求人サイトに同じ職種の募集がないか → 相違があればハローワーク職員に確認してもらうことも可能です。

職場見学を申し込むことで、「実際の雰囲気が合わない」「求人内容と違う」ことを事前に把握できます。

また、ネット検索で企業の評判や過去の不祥事がないかを確認することも重要です。

ポイント② キャリアコンサルタントが対応する日を狙う

ハローワークの職員の対応には当たり外れがあるという意見もありますが、実は「キャリアコンサルタント有資格者が対応する日」が設けられています。(※窓口対応ではなく、別室対応などのケースが多いです)

おすすめの活用法

  • キャリアコンサルタントがいる日を確認し、予約を取る
  • 転職の方向性を整理し、履歴書や職務経歴書の添削を依頼する
  • 模擬面接を受け、企業目線のフィードバックをもらう

転職サイトやエージェントと並行して、ハローワークのキャリア相談も活用すると、より客観的なアドバイスを得られることがあります。

ポイント③ もらえる給付金を最大限活用する

既に紹介しましたがまとめとしてご参考いただけると嬉しいです。

以下の表をコピーして、そのまま貼り付けられます!

給付金・支援制度内容
失業保険(雇用保険の基本手当)前職の給与の50~80%程度の給付金が支給される
再就職手当早期に再就職すると、最大70%の手当が支給される
就業促進定着手当新しい職場での給与が前職より低い場合、その差額の一部を補填
職業訓練が受けられる無料でスキルアップ+基本手当も支給
移転費転職のための引っ越し費用を補助(航空賃や移転料、親族分も含む)
広域求職活動費面接のための交通費・宿泊費が支給される
求職活動関係役務利用費面接や教育訓練受講のための保育等サービスの利用費を補助

ポイント④ 転職サイトやエージェントと併用する

ハローワーク単独で転職活動を進めるのではなく、転職エージェントや転職サイトと併用することで、転職の選択肢を広げることができます。

おすすめの活用法

  • ハローワーク で地元の中小企業・公的機関の求人を探す
  • 転職エージェント で非公開求人や手厚いサポートを受ける
  • 口コミサイト で企業の評判を事前にチェック

ハローワークには「地元密着型の求人」や「掲載費がかからないからこそ転職サイトにはない求人」があります。

一方で、転職エージェントは「年収アップが狙いやすい求人」や「履歴書・面接の手厚いサポート」が受けられるため、両方を組み合わせることで転職の成功率が上がります!

転職エージェントを活用でも、「再就職手当」も申請できる

ハローワーク経由でなくても、転職エージェントを活用して就職した場合でも、一定の条件を満たせば「再就職手当」を受け取ることができます。

ポイント

  • 失業保険の待機期間(7日間)経過後の就職なら、転職エージェント経由でも再就職手当の申請が可能
  • 転職エージェント(=職業紹介事業者)であること(※登録時に確認必須です)
  • 早期に再就職を決めることで、失業保険の残日数に応じた手当が支給される

活用するイメージですが、転職エージェント経由で早期転職を決めた人が、ハローワークに申請して数十万円の再就職手当を受給!とかも可能になります。

たとえば、「ハローワークの求人は賃金が低い」と感じてしまう方は、エージェントと併用することで、転職の幅を広げながら手当を活用できます。

まとめ:ハローワークを使いこなせばメリットが多い!

「ハローワークはブラック企業が多い」と思われがちですが、正しい活用方法を知れば、有益な転職ツールになります。

特に、SNSなどの情報に踊らされてしまうと、せっかくの良い制度を知らずに損をしてしまうこともあります。

ハローワークを活用するポイント

  • ブラック企業を避けるために職場見学や口コミを活用する
  • キャリアコンサルタントが対応する日を狙い、サポートを受ける
  • 転職時に受け取れる給付金(再就職手当・移転費など)を最大限活用する
  • 転職エージェントと併用し、より多くの求人情報を得る

ハローワークのデメリットを理解しつつ、うまく活用すれば転職活動を有利に進めることができます!

ぜひ、あなたに合った方法で活用し、納得のいく転職を実現してください!

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この記事を書いた人

キャリアコンサルタントの資格を保有しています。
これまで、求人広告の営業職から始まり、児童障害福祉の事業マネージャー、WEB関連企業、人材会社の支店長を経て、現在は労務コンサルタントとして勤務しています。
4回の転職を経験し、その中で培った経験やノウハウをもとに、皆さんのキャリアや働き方に役立つ情報をお届けできるよう努めています!一緒に成長を目指しましょう!

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